Adaptive Path創業者が語る「生きたUX」16のポイント

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UXコンサルティング企業Adaptive Path 共同創業者兼CCO。
Twitter、Airbnb、Flickrなどを顧客に抱える。

2016年3月18〜20日に開催されたUX DAYS TOKYO 2016に全国より200名ほどの参加者が集った。中でも特に注目度の高かった、UX界の大御所Adaptive Path創業者 Jesse James Garret氏が語る、生きたUX「16年のUXワークから学ぶ16のレッスン」をご紹介する。

創業から16年たったAdaptive Pathを通して得た知見をJasse氏は16のポイントにまとめた。

1. 領域を広げる(Go Broad)

幅広い領域の仕事に携わる。領域を超えた気付きを繋げられるだろう。

2. 徹底的にリサーチする(Go Deep)

案件の内容に関してだけではない。社会、ビジネス、文化の文脈や、クライアントの歴史、創業者について深く理解する必要がある。組織の文化とは創業者の人格に影響されているものだ。

3. 時には環境を変える(Go for a Walk)

オフィスから出てみよう。フレッシュな視点に切り替わり、問題解決のインスピレーションを得ることができる。散歩するだけでいい。何かを見るだけでアイデアが湧く時もある。

4. 限界を超える(Go Further than You Think You Should)

人というのは考えを決めてしまっているものだ。限界を決めず、理屈を超え、恐れない。自分が慣れ親しんだ方法に頼っていてはイノベーションは起こせない。

5. メモは一旦忘れる(Put Away Your Notes)

リサーチが終わったらノートに書いたことは一旦忘れ、真っさらな状態でホワイトボードに向き合う。ユーザーにとって何が本当に大切なのか、自分の心に問うのだ。

6. 仮説を検証する(Learn to Spot Your Assumption)

仮説は間違ってると思え。根拠を声に出し、客観的に見直す。

7. 好奇心を絶やさない(Stay Curious)

解決法をパターン化してはいけない。表面上の見かけにとらわれず、常に好奇心をもって問題やユーザーに向き合えば、新しいアイデアを考えることができる。

8. ユーザーと同じぐらいクライアントについても理解する(Be as Curious About Your Clients as You Are About Users)

ユーザーについて話す事は好きだが、自分の関心のある事だけ考えてはいけない。クライアント側のニーズも理解しようと努めることが、良いデザインを作ることに繋がる。

9. 異業種と積極的に関わる(Hang with Different Crowds)

業種に関わらず、同じタイプの人同士で固まってはならない。様々な立場の人と話すことで、異なる視点をもって解決策へたどりつける。

10. 仲間を育てる(Cultivate Allies)

自分の持っている知識・情報を積極的に共有する。理念を共有できる仲間を広げることが、事業の継続として必要。

11. 勝負所を見極める(Pick Your Battles)

万能な人間などいない。自分の意見を「全て」押し通そうとしてはいけない。絶対に外してはいけない本質的な「要」を見極め、そこをしっかり抑えることが大切。

12. どんなに優れた作品もプレゼンは必要不可欠(Good Work Doesn’t Speak for Itself)

作品は必ず自分で責任をもって関係者に説明する。それには、なぜそれが良いデザインなのか自分自身理解する必要がある。論理的にも感情的にも深く訴え、それをやりたい、と思わせる。

13. デザインの変更は簡単。先入観を変えることが難しい。(Changing a Design Is Easy. Changing Minds Is Hard)

人々の偏見との戦い。組織の中に染み付いた先入観を変えることはとても難しい。プロセスはこうあるべきだ、よいデザインはこの様な物だ、といった先入観は染み付いているものだ。

14. 失敗の意味を考える(Pay Attention to Your Failures)

失敗したことを振り返る。そこに込められたメッセージを注意深く考えれば、隠れていた本当にやるべき事が見えてくる。

15. 全ては常に変化している(Everything Is Always Changing)

変化とはある瞬間に起きる物ではない。常に起きている小さな変化の積み重ねだ。気付かないうちに変わっている事もある。永遠というものは無く、テクノロジー、デザインも然り、法則すらも時には変わる。その事実を受け入れるのだ。

16. みんな同じ共同体に存在する(We Are All in This Together)

世界中の人々が本質的には同じ問題に向き合っている。しかしクライアントや文化が違うと解決法も異なるだろう。互いに支えあい、グローバルコミュニティーを作っていくことが大切だ。


参考

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