トレンドを追う限りトレンドは作れない

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本当に優れたデザイナーは、トレンドを作る側にいる。彼らがそうであったように、トレンドを追わないことで得られる9つのポイントをご紹介する。

1. 進化できる


Internet Archive Book Images (via Flickr)

トレンドを生み出す人がいなければデザインは進化しない。トレンドにはまってしまったら、グラフィックデザインはイタチごっこのように、どこにもたどり着かないだろう。進化とは斬新でわくわくするような変化をもたらすものであるべきだ。新鮮な空気を吸うように、変化・進化していくことにこそ本当の価値がある。

デザインが進化していなかったら、上のような1800年代のデザインが今でも残っていたことだろう。これらはそれぞれに素晴らしいが、現代のデザインには使えない。デザインの進化の最前線にいることを恐れないでほしい。

2. デザインが楽しくなる


Free hipster badges (via xoo.me)

トレンドを追うと、クリエイティブな思考ができずに、ただのオペレーターになってしまう。実績にはなるが、革新的なデザインは作れないし、なんといっても楽しくない。

例えばヒップスターのロゴを作るとして、上記のテンプレートに会社の名前を入れる仕事があったとしたら、簡単にできてつまらないだろう。Tim Delger氏の「The Hipster Logo Design Guide」にあるように、そこにクリエイティビティーはなく、同じ公式に沿って作るだけになってしまう。クリエイティビティーを大切にして、楽しんでほしい。

3. クライアントから指名される


Childrens’ Book Design: Saul Bass

クライアントは常にたくさんの選択肢をもっている。トレンドを追ったデザインだと、他の人との違いが目立たなくなってしまう。
クライアントは独特なスタイルとパーソナリティーのあるデザイナーを求めているのだ。自分だけのデザインとコミュニケーションに惹かれて、クライアントから指名されるようになる。

4. ライバルがいなくなる


Design: Bradbury Thompson

トレンドを追うと、同じようなデザインのライバルが多くなり、仕事の奪い合いになってしまう。
自分のスタイルが好きなクライアントを探すことが重要だ。トレンドのデザインではなく、あなただけができるデザインを求めるクライアントは必ずいるはずだ。

上記のBradbury Thompson氏は、カラーリングで独自の世界を作り上げた。当時はほかにライバルがいなかったので、競争にならなかった。彼にはヒップスターのロゴやトレンディなデザインではなく、彼独自のデザインを求めて仕事が来たのだ。

5. 無駄な時間を使わなくなる


Designs: Josef Muller-Brockmann

この記事を見れば、デザイントレンドの予想を見ることができる。しかし、毎日インターネットでトレンドのリサーチに何時間もかけていては、自身のクリエイティブな仕事のための時間を犠牲にしてしまう。

上記のJosef Muller-Brockmann氏がインターネットでトレンドを追い求めていたら、このような緻密な作品を完成させることはできなかっただろう。

6. 斬新になれる


Poster Designs: Shigeo Fukuda

最初にデザインに夢中になったきっかけを思い出してほしい。美しいものを作ること、創造的な形を見ること、わくわくするようなタイプフェイスを見ること、素晴らしくディスプレイされたインフォメーションや、斬新なアイデアを考えることだったりするだろう。

このようなことは誰かのトレンドを追っていてはできない。最初にデザインを志したきっかけに立ち返って、福田繁雄氏のポスターのようなクリエイティブで斬新なデザインを作って欲しい。

7. ひらめきを大事にできる


Photo from Paul Rand exhibit. catherinecronin (via Flickr)

グッドアイデアは同時に何個も思いつくものではない — Paul Rand

まさにPaul Rand氏の言うとおりだ。グッドデザインはひらめくもので、分解されて公式になるようなものでもない。トレンドを追うことでグッドデザインができると思わないでほしい。本当のグッドデザインを作りたければ、知られていないことを開拓しなければいけない。

8. 合理的にデザインできる


Designs: Jan Tchichold

デザインとはアートの様式であり、そのように尊重されなければいけない。お金儲けのために使われてはいけない。それはただトレンドを追うことをさらに増殖させるだけだ。デザインはインスピレーションとクリエイティビティーを感化させるような、媒体への真摯な向き合い方から生まれるべきだ。

9. 個性を出せる


Design: Paul Rand

デザインコミュニティーを広大で個別化された場所へ向かうものと考えるのが良い。互いに独自なスタイルを持ち寄り、尊重しあい、デザインのための場所だ。一人一人のデザイナーは本来は別々の個性、雰囲気、スタイルを持っていると思う。自分らしくいることを恐れずに、他人と違う個性は尊重されるということを分かってほしい。そう言った意味で、Paul Rand氏は独自の個性をもったデザイナーの完璧な例である。


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