配色の常識を打ち破ったデザイン傑作選

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ニューヨーク在住。
ブランディング、タイポグラフィー、デザイン史などについて執筆。

配色のルールにとらわれないためのデザインの傑作をご紹介。

ロゴデザインにおいて、配色の鉄則は2色(白黒は含まない)までしか使わないことだ。そしてコカ・コーラやスターバックスのように、単色しか使わないデザインも増えてきている。

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これにはもっともな理由があり、シンプルなものがより良いものとされているからだ。印刷物の場合は特にそうだ。色が多いと費用の増加や変化の度合いに影響を与えると考えられるだろう。

しかし、時にはルールを打ち破らなければいけないこともある。本記事では、配色の常識を打ち破って成功したデザインをご紹介する。

常識を打ち破る

伝説のデザイナであるMilton Glaser氏 は、Bob Dylan氏をモデルとするポスターをデザインする時に、不調和な色を避けようとはしなかった。真っ黒なシルエットとは対照的に、髪は色が爆発している。

旗も配色のルールから外れることが多いが、ほとんどが成功している。これはRoman Mars氏が「街の旗が、誰にも気づかれない最悪のデザインになる理由」という彼のTED Talksの中で語っている。実際、グラフィックデザインの基準からすると、多くの旗はあまりにも色が使われすぎていたり、派手な色や不調和な色だったりと、完全な失敗作なのだ。しかし不思議なことに、南アフリカ共和国やメリーランド州などの旗は、素晴らしいデザインになっている。


南アフリカの国旗


メリーランド州の旗

他にも昔からのルールがある。ファッションデザインとインテリアデザインでよく言われる「黒と青を並列に置かない」というものだ。しかし、エル・デコのように上手く調和させることもできる。

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多くのデザイナーも黒と青を避けたがるが、以下のデザイン「Tracks: People in Motion」のように避けるべき理由はほとんどない。

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最後に、「ロゴは2色以下でなければならない」という重要なルールを考察してみよう。これはおそらく、現代のミニマム志向のデザイン文化において、もっとも根強く残る配色ルールだろう。明らかに、コカ・コーラの赤色やスターバックスの緑色のように、色とブランドを結びつけることは、マーケティング戦略になり得る。

しかし、その一方で、世界中のいくつかの最も印象的なロゴにはたくさんの色が使われている。Googleなどは代表的な例だろう。最初にこのような手法を採用したブランドの一つがNBCである。NBCはカラープログラミングのクオリティをアピールすることによりテレビ放送の初期に名を上げようと考えていた。ロゴのデザインはこの半世紀の間にかなり単純化されたが、ほとんどの色、現在は全部で6色が依然として使われている。

同様に、Cooper Unionの新しいロゴも素晴らしいデザインだ。Doyle Partnersによりデザインされた幾何学的な新しいロゴは、カラフルな5色が使用されており、以前の単色のデザインから切り替えられたものだ。

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