子ども向け UX デザイン開発のための 5 つのポイント

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通常、私たちが知っているセオリーのほとんどは、大人が見ることを前提としており、子供には当てはまらないことが多いのです。優秀な UX デザイナーでも子ども向けのデザインは難しいものです。

それでは子ども向けの UX デザインを考える上で、特に考慮すべき点は何でしょうか。ここでは設計にあたって、ガイドラインとなる 5 つの事柄をご紹介します。

子ども用 UX を考える 5 つのガイドライン

1. 親の存在を意識する

当たり前のことですが、私たちの行動を決めるのは私たち自身です。人から影響を受けることはあっても、最終的にどのような行動をとるか決めるのは、その人自身でしょう。

しかし子供たちには両親など、保護者の存在があります。彼らは子供たちの行動を大きく左右し、時には直接決めることができます。例えば、サイト内で課金ページを作るような場合、説明は子供よりもむしろその親へ向けて書く必要があるでしょう。このように、子向けの UX デザインを設計する上では、一緒に画面を見ているであろう親への配慮が必要となります。

2. 「遊び」の要素を取り入れる

子供向け UX を考える上では、「遊び」の要素を取り入れることも効果的です。子供向けの学習教材を見てみると、パズルやかるた、すごろくなどゲーム感覚で学べるものが多いことに気づかされるでしょう。こうした「遊び」の要素は子供たちの気持ちを引きつけるのに効果的です。

3. 子供は繰り返すことで覚える

子供は何度も同じことを繰り返します。テレビにかじりついて何度も同じ DVD を見たり、すでに読んでしまった本を繰り返し開いたりする姿を見たことはないでしょうか。彼らは、何度も同じことを繰り返すことで覚えたり、身につけたりしようとしているのです。

こうした理由から、子供は自分たちが見慣れた UX デザインを好む傾向にあります。初めて見る画面は、何度も繰り返して覚えた「パターン」が通じず、彼らにとってはストレス原因になる可能性があることを、念頭に入れておく必要があるでしょう。

4. 子供は我慢ができない

子供向けのシステムは、できる限り待ち時間をなくすよう設計する必要があります。ほとんどの子供にとって、我慢はとても難しいことです。ロードのためのほんの少しの待ち時間の間に、別のものに興味をとられてしまうことも珍しくありません。コンテンツはできる限り項目を厳選し、ロードタイムを減らすようにしましょう。

また、どうしてもロードタイムが必要な場合、ちょっとしたアニメーションやゲームを表示することで、子供たちの興味をひくことも有効な手段です。

5. 人気のあるものに吸い寄せられる

子供向けの製品にとって、「人気」は非常に重要な意味を持ちます。子供の頃、流行っていたおもちゃやゲームを持っているだけで、「なんだかすごい」ともてはやされた経験はないでしょうか。このように、人気のあるアイテムを持つことは、子供たちの間ではステータスになることが多く、大人向けの製品よりも人気が重要な選択基準になるのです。

子供の習性や思考を理解する

子育てや教育の現場では通説となっていることですが、大人の常識は、必ずしも子供に当てはまるとは限りません。子供には特有の習性や思考があります。

子供向けの UX を考える上では、それがどんな理由で、どういうものが好まれるのかを把握する必要があるでしょう。UX デザインの通常のセオリーに加え、こうした子供特有の好みを考慮することで、より適したデザイン設計をすることができると言えます。

参考サイト:
The Building Blocks of Designing UX For Kids

Photo: photo credit: Mads Boedker via photopin cc