自分のWebサイトデザインを楽しむ8つのポイント

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自分のWebサイトデザインとは、自分自身のブランディングデザインである。目標を定め、正しいプロセスを経て自分のデザインを「楽しむ」ための8つのポイント。

ついに決心してデザイン事務所Hologramとして会社を創立することにした。

この2年間はフリーランサーとして昼夜問わずに多くの会社と仕事をしてきた。フリーランサーとして、Tom Koszykという自分の名前をブランドとして背負い、ビジネスをしていたのだ。

私が感じているのは、スタートアップ企業にもどんな企業にとってもブランディングが、いかに大切なものであるかということだ。だから、自分で事務所を立ち上げた時も、ポートフォリオやリファレンスに関しては心配していなかったが、”ブランディング”が足りていなかった。

よく言われる言葉がある。「自分自身は自分の最悪のクライアントとなりうる」

自分を自分で客観的に捉えることは難しい。何人かの友人に相談しようとしたが、最後には自分自身でこの難しい挑戦に立ち向かうことに決めた。

結果としてはとても面白い体験になり、自分でもその成果に驚いた。新しいロゴもウェブサイトもすべてに満足している。さらに、周りの反応も良く、多くの人が気に入ってくれた。そこで、スタートアップがうまくいくためのちょっとしたルールを作ってみたので読んでみてほしい。そして、自分のためのデザインの楽しみを知ってもらえたらうれしい。

1. 目標を設定する

何かを始める時は、目的があるはずだ。自分自身に、何が最終目標なのか、何を成し遂げたいのかを、問いかけてみよう。面倒がらずに、時間をかけてやってみることが大事だ。明確な目標があれば、一度選んだ道を外れることなく進んでいけるはずだ。

初めは簡単なことだと思うかもしれない。「もし、事務所を立ち上げたかったらロゴとウェブサイトを作ればいい」「そうだ、そのとおり。その2つがあれば何とかなる」ってね。でもよく考えよう。会社を運営するということは、あなたのWebページにクライアントを引きつけなければならない。クライアントは自然と寄ってくるわけではない。もし、広告費に多くの資金を費やすような余裕がないならば、ソーシャルメディアの力を借りる必要があるだろう。つまり、Twitter、Facebook、Behance、Dribbleなどのことだ。目標が何かと考えるのは、Facebookのカバーイメージをデザインしたり、数分でメッセージを投稿しなくてはいけないという具体的な場面に向き合うことよりも簡単なはずである。

次に、To Doリストを作るためにすべてを書き出す。リストがあれば、やることを忘れないでいられる。さらに書き出すことで、プランを練り、正しい順序に整理していくことができるだろう。

2. 優先順位をつける

すべてのTo Doを書き出せたら、次は整理をする。何を先にやるか優先順位を付けるのだ。これをすることで先の作業がやりやすくなる。きちんと整理されたTo Doリストがあれば仕事が順調に進むはずだ。やらなければいけないことは次々出てくるだろう。

私の場合はまず、会社の名前を決めなくてはいけなかった。製品に名前を付けるのは苦手としていたが、今は好きになった。

3. 正しい所からスタートする

2番目のポイントと重複するように思えるが、今回はクリエイティブなプロセスに関してのことだ。

私は自分の事務所の名前を決めるのにかなり苦労した。最初はすごくイケてるかっこいい名前を考えようとし、さらにはドメインネームとして使えるものを考えようとしていた。そして、こんなやり方ではいけないと、初めからやり直すことにした。

まず、Hologramという会社の意義について考えた。世界中のスタートアップ企業やインタラクティブ・エージェンシーも顧客にできるデザイン事務所でありたい。私たちの知識を使ってパートナーとなり、新規に立ち上がった企業の製品デザインを手助けしたい。デザインを外部発注しなければいけない企業のお手伝いをしたい。そして、離れた場所でも一緒に仕事ができる事務所にしたい。最後のポイントがヒントになった。私たちの会社はポーランドにあるが、それでも世界中の企業とパートナーになって仕事がしたいことを伝えたいと思った。

私は、遠隔でのコミュニケーションに関しての比喩になるものを探した。コミュニケーション以上のもので、実際に存在してケアもしてくれる何か。フォースが共に助けてくれた。もしくは、「新たなる希望」やR2-D2が気付かせてくれた。


これでHologram の意味が分かっただろうか?

スタートがうまくいったから、その後もすべて順調に進んだ。止まっている電車に乗るのは簡単だ。そして乗ってしまえばその電車は160キロのスピードが出る。

4. 時間を惜しまない

慌てないこと。一度、一歩引いて、他の人の意見でも聞いてみよう。考えて、瞑想して、散歩に行くのもいい。休暇を取り、リラックスする。違う角度から物事を見た時には、悪い面が見えてくることもある。もし、ロゴの色を決めることができなければ、信頼できるプロのパートナーとしてのイメージは作れない。

5. ビジュアルはコンテンツありき

これは真実である。特にデザインの世界にはよく当てはまっている。ただし、クリエイティビティをすべて投げ打っていいということではない。ビジュアルをこだわる余地は残っているが、それでもまずはコンテンツから始める。私が会社の名前のHologram自体を考え出す前に、会社の意義を考えるところから始めたのはそういうことだ。

例えば、ポートフォリオのWebデザインを作成しているとする。流行りのデザインに流されるのではなく、座ってリラックスして、もう一度Webサイトの目的を考えてほしい。ターゲット層は誰なのか、そしてそのターゲット層は何を求めているのかを考える。それから、テストを実行する。さらにはクライアントに、何を重要視しているのか、なぜ自分をデザイナーとして雇ったのかを聞いてみる。クライアントは、すでにあなたを信じて仕事を依頼している。きっとあなたの質問に喜んで答えてくれるだろう。これであなたはコンテンツに関して十分な情報を得た。では、デザインを始めよう。

6. 一貫性をもたせる

もし一度ビジュアルのデザインを決めたらそれを突き通すことだ。しかし、時々変化をさせたいと考えるのも理解できる。しかし、自分でデザインするということは、何かの決断をしない限りは、永遠と続く苦しい作業となりかねない。

私たち、デザイナーは考えすぎてしまうという、悪い癖を持っている。良くなるように努力することと、やりすぎてしまうことは、紙一重なのだ。こればかりは自分を信じるしかない。

MVPという言葉があり、製品(例えば、ソフトウェア)の販売時によく使われる。MVPとはMinimum Viable Productの略で、リスクに対して最大限の投資利益を得る製品のことだ。デザインもこのようなものであるべきだ。ビジュアル面の基本的な枠組みを設けて、その信念を変えずに突き通す。修正を加えるたびに、全く別のものにしようなんて考えずに時間をかけて改善をしていくのがいい。

7. テストを繰り返す

デザインを世に出したらそれで終わりではない。それがWebデザインだろうと、ロゴのデザインであろうと、ユーザーはそれをテストする。ユーザの声に耳を傾け、そこから学び、改良させていこう。


一番初めに作ったHologramのロゴ(左)と、完成したロゴ(右)。

名刺のデザインの場合は、改良は難しいかもしれないが、不可能ではない。例えば、一度に何千枚も印刷をかけずに少なめにすれば、その後の改善も苦ではなくなるはずだ。

8. デザインを楽しむ

他人の考えていることを知るのは難しいが、自分自身のためにデザインする時には、やりたいことは自分がよく分かっている。だから、楽しく面白く進め、その喜びを噛み締めてほしい。


これが、私が自分のためにデザインを数ヶ月行ってきた経験を踏まえた感想である。つらく長い道のりだったが、最後、終わった時にはそれに値する満足感が得られた。そして、単純にとてもうれしかった。

最近、自分のためのデザインを楽しんでいるだろうか?