ノンデザイナーも知っておきたい、写真を選ぶ時に重要な5つの要素

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99designsコミュニティーチームメンバー

写真を見る目を養うというのは、本来写真家が腕を上げるためにやることだが、目的に適う1枚を選び出すための方法は誰もが心得ておくべきだろう。

写真に対する批評的な視点を持ち、与える効果を理解した上で、その写真が表しているテーマや美観が、メッセージを伝えるために役立つかどうかを判断しなければならない。


古典的とも言える道路の構図。写真: Pablo GarciaSaldaña

まずは、次の5つの基本的な要素をチェックしよう。

1. テーマ

その写真は何を表しているか? その表現は抽象的か直接的か? 写真は人や物を描いたものか? それとも思いや感情を伝えるものか? このような問いへの答えを探すには、写真の中のどこか1点だけを見るのではなく、より深い視点から捉えて、構図の中の要素同士の関係性を探ろう。伝えたい主題と、写真が伝えているものとをつなぐストーリーは見つかるだろうか。ストレートに伝わる写真もあれば、真の意味が隠されていると感じさせる写真もあるだろう。

参考サイト: 「グラフィックデザインで写真をメタファとして利用するためのガイド

2. 構成

これは大きな要素で、多岐にわたる技法がある。その写真で意味や感情を表現するために、撮影者はどんな技法を使ったのか。フレーミング、構成を日の丸構図にするのか三角構図にするのか、前景/中景(主景)/背景、要素の配置など、様々な観点がある。写真を生かすも殺すも、こうした技法の使い方次第だ。主題を強調するのに役立つこともあるし、技法を型通りに適用していることが主題よりも先に見えて、見る者が興ざめすることもある。

参考サイト: 写真の構図デザイン

3. 光

写真は、文字通り光から作られている。写真とは、ある意図を表すために、光を紙やスクリーンの上に集めたもので、その光がどのように集められているかについて、見る者は注意を払わなければならない。柔らかい光なのか、強い光なのか。光源はどこにあるのか。撮影者はその光を使って、主題を強調しているのか、あるいは隠しているのか。その光のトーンから、何が伝わるのか。同じ被写体でも、それに対して当てられる光の様子が変わると、伝わる意味は大きく違ってくる。

4. 色

色の理論については、様々な分野から研究が重ねられてきた。被写体で、優勢な色のパレットは何か。その中で、まず目を引く色はあるか。写真全体の色調によって、被写体のイメージはどのように変化するか。明るく多彩な色調が目立つ写真なのか、くすんだ色の分量が多くて暗い雰囲気の写真なのか。

5. スタイル/質感

これは、必然的に上記の要素の組み合わせとなる。上記の要素の組み合わせ方の違いで、被写体の見え方はどう変わるのか。鮮やかで直接的な輝きを放つ色調なのか、ふんわりとした現代的でナチュラルな色調なのか。どちらの感じも、デザイン上の効果としては一長一短があり、それぞれに適した場面がある。従って、目的に適したスタイルを選び、そのプロジェクトの作品は全て同じスタイルで統一すると、最終的なデザインの出来栄えが大幅に向上する。

見る目を養うヒント


食物の写真で人気が高い、クローズアップの構図。写真: Maja Petric

一定レベル以上の作品を継続的に生み出すための最善の方法は、自分の感性と響き合うものを持つ、何度も利用したくなるような特定のサイトや写真家を見つけ出すことだ。

特定の写真家といえば、往年の名高い写真家の作品を見るのも、大いに参考になる。写真家の世界で巨匠と呼ばれる人たちの作品に触れよう。ストック写真だけでなく、もっと広い写真の世界も見て回ろう。Ansel AdamsAnnie LiebovitzHenri Cartier Bressonを知らない人はいるだろうか。もし知らなければちょっとネット検索して、長年にわたって多くの人の心をつかんできた彼らの写真はどんなものなのかだけでも、知っておくとためになる。

ここまでやっても、いいものとそうでないものの判断がなかなかできないという人は、自分で写真を撮ってみるといい。ネット上に出回っている写真を使った場合とは比べ物にならない作品になるかもしれないが、これ以上に優れた学習方法は存在しない。デジタル一眼レフカメラ(DSLR)を持っているかスマートフォンしかないか、はこの際関係ない。三分割の原則や色調の使い方も学べるだろう。



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