リーダーに必要なのは「自信のある態度」だ

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プロジェクトの成功にとって最重要となるのがチームワークだ。内部チームと顧客チームのマネジメント方法、プロジェクトリーダーに求められる資質についてまとめた。

Adaptive Pathを退社した4年前、私は同社で過ごした期間に学んだことを一連のメールにまとめ、そのうちの一通で「課題に立ち向かう内部チーム、あるいは顧客チームをどう管理するか、プロジェクトにおける基本的なリーダーシップのヒントを教えて欲しい」という同僚の声に応えた。

チームワークは言うまでもなく、プロジェクトの成功にとって最重要となる要素だが、実際に議論され理解される機会は少ない。以下の内容は、多分にコンサルティング的な進め方ではあるものの(また、場合によっては社内的な観点から書いている部分があるものの)、一般的な関連性は今でも十分に持ち合わせていると思う。「顧客チームの動き」を「機能横断型の動き」と読み替えてもらうと、さらに分かりやすくなるはずだ。

内部チームのマネジメント

まずは内部から始めよう。私自身、大仕事に取りかかっているような内部チームにここ数年関わっていないので確かなことは言えないものの、数点を挙げることにする。

  • 人に対して「どのように」進めろとは指示しない
  • すばらしい仕事が生まれるスペース(文字通りでも比喩的な意味でも)を作ることに力を注ぐ
  • 否定的なものはつぼみのうちに摘んでおく — 批評や問題提起はいいが、一定のラインを超えてしまい、対話やプロセスを行き詰まらせるようなネガティブなものになった場合は、直ちにそれに対処する
  • 自分の短所と弱点は認める(例:私にAdobeのツールを使わせてもロクなことはない)
  • 物事を個人的に捉えない
  • プロジェクト環境において、ゆったりと構える

上記について、私は人の領分に立ち入りすぎないだけで、別に品質に気を配っていないとか、規格以下のものを排除しようとしているわけではない。批評やフィードバックに関しては、「これは悪いから良くしてくれ」ではなく、「もっと良くできそうだから、問題をまとめ直して別の角度から検討してみよう」というのが私のスタイルだ。

顧客チームのマネジメント

こちらの方は少し厄介だが、私自身は、直近のいくつかのプロジェクトで、すばらしい顧客パートナーと仕事を共にし、一緒に試練を乗り越える機会を得ることができた。ここの重要なポイントは1つで、内部チームのマネジメントで挙げたものと共通している。

  • 物事を個人的に捉えない

これは非常に大きいことで、これがあるからこそ、取っつきにくい相手でも問題なく一緒に働くことができ、顧客のたわ言にも振り回されなくても済む。また、私の意見としては顧客に対して正直でオープンになるのも有効だと思う。そもそも私たちには失うものはないし、顧客は私たちにチャレンジを求めているわけだから、時に顧客が不快と思うほどに追い込まないと、私たちの存在価値はないくらいのことは伝えてもいいだろう。

顧客チームに関して言うと、互いの関係において、感情的側面に目を向けることで、チームワークが強力になることを見出した。私たちは、これは「ビジネス」だからと言って、人間性をシャットダウンして機械的に物事を進め、感情的な要素は排除して仕事に注力しようとするけれど、感情的な要素は仕事に直接的に影響するため、気を付けて取り扱えさえすれば、チームにとって有用となり得る。

顧客との関係性とチームワークの成功の鍵は、顧客に常に最新情報を与えることだ。たとえそれが、日常的なわずかな更新事項でも、Basecampなどを通じた対話により、関係は長持ちする。

プロジェクトリーダーに求められる資質

プロジェクトリーダーが持っているべきもので、培うのに時間を要するものとして、自信のある態度というものがある。これは言うなれば、自分自身、チーム、そしてチームの方針における自信であり、自分が「十中八九」正しいと思える信念だ(もちろん、間違っていた場合は、それを認識することが重要になる)。こうしたある種のカリスマ性は顧客を安心させると同時に、自分が最高の仕事をこなせるという確信にもつながる。ただし、自分の信念に自信を持つ、というだけで、威張り散らして闊歩しろというのではない。

もう一つ、プロジェクトリーダーとして覚えておきたいのは、設計やデザインワークを担うよりもまず相談役としての役割を優先させる必要があるということだ。プロジェクトリーダーになったばかりの頃は、これを理解し実践するのは難しいかもしれないが、自分の手だけで仕事を進めてもダメなことが多い。そうではなく、チームのメンバーを信頼して仕事を任せ、その仕事がさらによくなるようなスペースを作り出してやる方がより重要で、顧客に対しても同じように対応し、彼らの仕事を後押しすることが求められる。