イノベーターの言葉から学ぶ未来【SENSORS IGNITION】

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「テクノロジーの進化により生みだされる未来のエンターテインメント」というテーマのもと、2016年2月26日にSENSORS IGNITIONが開催された。イノベーターズセッションの中から、「ビジネス」と「デザイン」を考える上でヒントとなる言葉をご紹介する。

「未来の作り方」


レイ・イナモト
Inamoto & Co. / クリエイティブ・ディレクター

自身の家庭環境やキャリアを通して得た気付きについて語られた。

100年かかって育ったものは100年使えるものになる
お椀から建物まで
子供一人どんぐり一つ

本当に能ある鷹は弱みを隠す。さらに弱みを強みに変えている。

人間がどれだけ努力して原子力発電とかを作っても、1枚の葉っぱに勝るものを作ることはできない。 — レイ氏父親の言葉

失敗なんかしちゃいない。うまくいかない方法を1万通り見つけただけだ。 — トーマス・エジソン

説明するということは、難しい事を簡単に分かりやすくすることだ。
苦手だった英語のプレゼンも、子供でも分かるように説明することで、無意識的にシンプルな言葉で説明するようになった。

「地域×デザイン 日本はもっと楽しくなる!」


齋藤 精一
株式会社ライゾマティクス 代表取締役 / クリエイティブ・ディレクター


林 千晶
株式会社ロフトワーク 代表取締役


田子 學
株式会社エムテド 代表取締役


西村 真里子
株式会社HEART CATCH 代表取締役

地域と都心(東京)のあり方をデザインを通してどう変えられるか、について議論された。

地域には、都心で失われてしまった古き良き暮らし、時間を掛けないと生み出されない価値・生き方がある。
それらと東京のデザイン・テクノロジーの力を繋げられれば、暮らしの豊かさに結びつけられる。 — 林氏

今までの価格設定(価値観)とは異なる価格設定を届けるのがデザイン。地域の人は、売りものとは思っていなくても「こういう価値があるから世界に売りましょう!」と言えるのが外部にいるデザイナーの役割。 — 林氏

次世代のUXを武器に世界に挑戦するスタートアップ


Brandon K. Hill
btrax, Inc. CEO


吉田 卓郎
株式会社ログバー CEO


高萩 昭範
株式会社Moff CEO


中村 俊介
株式会社しくみデザイン 代表取締役

身体とテクノロジーを融合させた国内スタートアップの海外戦略について話された。

画面だけじっと見ているスマホアプリが多いが、身体を動かして色んな人とコミュニケーションを取りながら解決する「エクスペリエンス」を大切にしている。 — 高萩氏

最新のテクノロジーに振り回されずに、目標を明確に持っていれば、
その時身の回りにある技術で実現できる。 — 中村氏

(日本と海外との違い)

日本ではウェアラブルやIotなどのトレンドに流され、
「儲かること」が優先されてしまう。 – 中村氏

日本では「仕様」が最初に問われるが、
海外では「ビジョン(なぜこれを作ったのか)」がまず先に問われる。 – 高萩氏

ハードウェアスタートアップの作り方


笠井 一貴 
株式会社リクルートホールディングス
Media Technology Lab 「BRAIN PORTAL」 プロダクトオーナー


中西 敦士
トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社 代表取締役オーガナイザー
D Free


梶原 健司
株式会社チカク 共同創業者兼代表取締役
まごチャンネル


Brian Lee
AKA LLC CSO
Musio

ハードウェアスタートアップ特有の立ち上げのきっかけや、資金調達、量産化のポイントについて話された。

ハードウェアはProblem Solutionではなくて、自分の原体験や欲しいものから生まれるから、たくさんの人に伝わりやすい。 — 笠井氏

クラウドファンディングだけでは難しい。VCの人にも欲しい、買いたいと思ってもらえる、納得してもらうことが一番大切。 — Brian氏

一般的な人にもロボットを買いたいと思ってもらうために、メリットを与えることが必要だと考え、「英語教育」に着地した。 — Brian氏

(工場の探し方について)

国内に特定の技術のプロ(工場)が必ずいる。情報を集めて探しあてたその工場に、目標や商品の面白さをしっかり伝えて理解してもらうことが重要。 — 中西氏

「人工知能が生み出す未来」


松尾 豊
東京大学大学院工学系研究科特任准教授


冲方 丁
作家


ドミニクチェン
情報学研究者・IT起業家


落合 陽一
メディアアーティスト・筑波大学助教


森永 真弓(モデレーター)
博報堂DYメディアパートナーズ

人工知能はどの様な未来をつくるのか? その「最良」と「最悪」についての考えを話された。

AI = 奴隷 — 冲方氏
奴隷=社会に存在してはいけないものとされているが、民主化されたことにより皆で奴隷を負担しあっている。AIが高度に発達したら、ローマ時代に哲学や娯楽が発達したように、人間社会が高度になる。

AI = 人が使う物 — 松尾氏
人間=生命+知能であり、人間はAIを使う主体者。AIが人間を超えることはない。

AI = テコ — 落合氏
テコとテコを組み合わせて時計を発明するまでにすごく時間がかかったように、シンギュラリティがいつ訪れるかは、どれだけ多くの人が時計を作ろうとしているかによる。

奴隷が増えると、奴隷を使って企業が増える。企業が増えるとニッチを追わざるを得なくなる。すると趣味趣向が満たされるようになる。
一方で、協調性や社会性から、みんなが見ているもの、いわゆる情報の一等地の様な概念は無くならない。 — 松尾氏

(共感を生む設計)

共感される対象は以下の2点をもっている。
1. 自分と似ているという感覚
2. 似ているけど少し違うという感覚(欠点・弱さ)
ところが共感される対象に人間らしさがあるかどうかは関係ない。それを見た人が人間らしくなれるかどうかが共感だ。 — 冲方氏