iOSとAndroid、結局どちらのアプリを作るべきなのか?

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AndroidとAppleの双方に一長一短がある。まずは1つのプラットフォーム、1つのデバイスに対して構築しよう。それをきちんとやってから他のプラットフォームやデバイスに手を広げよう。

最適なプラットフォームを選ぶ方法

すばらしいアイデアが浮かんだら、すぐさま市場のあらゆるデバイスで動くアプリをビルド
したい誘惑にかられるのではないだろうか。iPad、iPhone、Android、デスクトップなど、リストは尽きない。

しかし、大抵の場合、まずは1つのプラットフォームに絞ってアイデアを形にするのが望ましい。

でも、どのプラットフォームがいいのだろうか?

AndroidとiOSのどちらのアプリを最初に作るべきか、具体的な理由を挙げながら見ていきたい。

Instagramの例

2010年にiPhone上でInstagramがリリースされた。写真アプリとしては世界最速の成長で、たった2年で3000万ユーザー以上を獲得した。

瞬時にして成功が約束されたのにも関わらず、Instagram社はAndroidバージョンをリリースするまでにほぼ2年以上も待った。

Android市場に参入するまでそのような長い時間がかかったのには、恐らく様々な理由があるのだろうが、同社の内部資料によれば、大きな理由はInstagram社がまず1つのプラットフォームで経験を積みたかったからだとある。

我々はiPhoneでのエクスペリエンスをできるだけ強固なものにしようと努力している

他のプラットフォームについて検討するのはそのあとだ。現在は何も発表する予定はない — 2010年 Instagram FAQ

どこから着手すればいいのか?

「でもこれは5年以上も前の話じゃないか?」

それはそうだ。しかし、テクノロジーが進化し、今まで以上にオンラインビジネスの構築方法を学ぶことが簡単になっているにも関わらず、1つのデバイス上でうまく動作する品質の高いアプリを構築することでさえ困難だ。

iPhoneのアプリを構築しながら同時にAndroidやタブレット向けのアプリを作ろうとすれば、複雑さを増すことになる。

製品をまだ市場に出す前なら、アプリのエクスペリエンスを生み出す機能やデザインを学んだり調整したりしている最中だろう。まだ試行錯誤の途中なのであれば、まずは1つのプラットフォームに向けて構築した方が時間とお金の節約になる。複数のデバイスに対して大きな変更をかけるとコストがかかるが、それを防ぐことができるからだ。

まずは1つのプラットフォーム、1つのデバイスに対して構築しよう。それをきちんとやってから他のプラットフォームやデバイスに手を広げよう。

iOSとAndroidのどちらを選ぶか?

1つのプラットフォームに着手するなら、AndroidとApple iOSのどちらかを選択することになるだろう。スマートフォンのマーケットシェアのうちこの2社が90%以上を占めるからだ

カンタール・ワールドパネル・コムテックの最近のリサーチによれば Androidのマーケットシェアは年々減少してきているものの、いまだにヨーロッパで販売されているスマートフォンの78.1%、アメリカでは65.2%を占めている。一方Appleはそれぞれ17.3%と30.9%だ。

ではそれで決まりだろうか? 大多数の顧客に手を伸ばしたいならAndroid向けの開発をするべきなのか?

ちょっと待ってほしい。

Androidは物理的なスマートフォンのマーケットシェアをより多く占めているが、AppleのiOSは利潤分配率を占有しており、1期だけで、Androidがリリース当初から得たよりも多くの収益を得ている

それに加え、Appleユーザーの方がAndroidユーザーよりも忠誠心が高い。つまり、Appleユーザーは他のOSに切り替えず、Apple製品に留まる傾向がある。


自分のデバイスに満足しているユーザーの割合

ではどちらのプラットフォームがあなたに向いているのだろうか。

AndroidとiOSのどちらを選択するか決めるため、このバトルロワイヤルに主な決定要素を提示してみる。

1: 市場はアジア、アフリカ、もしくは南アメリカ?

優勢 = Android
Appleは高級なスマートフォン市場、かつ高収入のユーザーにフォーカスしており、Androidはより多くの顧客獲得を目的としている。例えば、Appleに比べAndroidは新興市場(アジア、アフリカ、南アメリカなど)で大きく優位を保っている。


国ごとのプラットフォーム別のアプリ開発者の優先順位

2: アプリ内課金やアプリの購入を通じて収益を上げようとしているか?

優勢 = Apple
アプリ内課金の場合、AndroidからGoogleが得る収益よりもAppleの方が45%も多くの収益を生んでいる。また、iOSユーザーはAndroidユーザーに比べて10%多くアプリ内課金をする傾向にある。

3: 小売用アプリをつくる予定か?

優勢 = Apple
iPhoneユーザーは携帯電話からより多く(Androidの17%に対して23%)購入をする傾向にある上、オンラインストアを訪問するのは15%多い。

4: 有料アプリにする、またはアプリ内課金をするつもりがあるか?

優勢 = Apple
Appleユーザーの購買力はAndroidユーザーに比べてほぼ5倍だ。だからこそモバイルアプリの開発者はまず先にiOS版を作ることに注力するのだ。

5: コストは大きな懸念事項か?

優勢 = Apple
AndroidでもAppleのiOS向けでもモバイルデバイスに対しての開発コストはほとんど変わらない。しかし場合によっては、同じアプリでもAndroidデバイス向けの開発コストが高くなるケースがある。というのは、Appleに比べて対象となるデバイスの種類が多いからだ。

まとめ

AndroidとAppleの双方に一長一短がある。Androidは幅広いユーザーを獲得できるが、Appleのユーザーは忠誠心が高い。

上記の要素を踏まえてあなたのアイデアに当てはめ、まずどちらのプラットフォームに着手するかを決断する手助けになればと思う。