IDEOビジネスデザイナーに求められる3つの特性

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IDEOデザインディレクター・ビジネスデザイナー

プロジェクトの初期段階から最終段階にかけて、多岐にわたる役割を担うIDEOの「ビジネスデザイナー」志願者に求められる3つの特性。


Illustrations by Alicia Pompei, Communications Designer @IDEO

ビジネスデザイナーとは?

「デザイン思考」として知られるプロセス形成についてのIDEOの役割や、Appleマウスショッピングカートインスリンペンの開発にデザイン思考がどのように役立ったかはよく知られている。

しかし、IDEOが過去数十年にわたって作りあげた「ビジネスデザイン」という分野についてはあまり知られていないだろう。IDEOには数十人のビジネスデザイナーがいて、ユーザーのニーズとクライアントのニーズのバランスを取る役割を担う。IDEOのVennダイアグラムでは、イノベーションはViability(ビジネス)とDesirability(人)とFeasibility(テクニカル)が重なる場所に存在するとしている。ビジネスデザイナーとはいわばViability(ビジネス)のためのデザイナーということになる。

サンフランシスコのビジネスデザインリーダーとして、私は新たな才能を見つけるお手伝いをしている。その採用面接のプロセスの中では、応募者からたくさんの質問を受けるが、チームの中でのビジネスデザイナーの役割についてよく聞かれる。

「他のメンバーが新しいアイデアをブレインストームしている中、ビジネスデザイナーは別の部屋で経理処理をするような役割ですか?」
「他のデザイナーと同じように、デザイナーとして認知されてるのですか?」
「実際には何をするのですか?」

簡潔な回答

そう、ビジネスデザイナーはデザインをする!損益計算書やスプレッドシートについての流れは知っておく必要があるが、経理処理をするポジションではない。

そして、ブレインストームに加わるだけでなく、プロダクトのインダストリアルデザインからアプリのインタラクションまで、チームがやること全てに関して意見を述べる。逆もまたしかりで、他のデザイナーはあなたがプロデュースする全てのことについて、ユーザー普及の見通しに関する批判やデザインに対する改善案などの意見を述べる。

毎日の業務としては、プロジェクトの初期段階では、ビジネスデザイナーはクライアントと何度も話しながら、彼らのニーズをチームにとって生成的なデザイン案へと落とし込む。特定のニーズを「どうやって既存のユーザーに忠誠心をもってもらうか」というブレインストーム型の質問に言い直すこともある。

プロジェクトのリサーチ段階では、顧客セグメントやブランドポジショニングに関する疑問を解決する実験やプロトタイプを作る。プロジェクトの最終段階では、デザイン案がクライアントの全体的な戦略やベースとなるビジネスモデル、想定されるリスクにどのようにフィットするかというストーリーを作りあげる。

ビジネスデザイナーに求められる3つの特性

応募者からもっともよく聞かれる質問が「優秀なビジネスデザイナーになるための条件」だ。もちろん単純な答えはないが、ビジネスデザイナーに求める3つの特性がある。

1. 実績

ビジネスデザイナーはIDEOのチームで唯一のビジネスマインドをもった人材であり、そのため採用を考えるときに複数の分野で専門的技術をもっている人を探す。困難に確信をもって挑む能力と経験が必要となる。1つのプロジェクトの中でたくさんの役割を担い、それを引き受けられる人を探したいのだ。

質問例

  1. あなたの業界での変化に対して、仕事をどのように適合させているか?

  2. 新しいプロダクトやサービスをローンチしたことがあるか?結果はどうだったか?

  3. 新しいプロジェクトに対してどのように財務プランを作るか?

2. ポテンシャル

IDEOのプロジェクトは、チームをゴールまで導くための明確に定義されたプロセスやツールキットはなく、極めて曖昧になることもある。ビジネスデザイナーは問題を探り、テストし、修正し、最終的な解決策を提案するために何をするかを決断する手助けをしなくてはいけない。そうすることで、メンバーは直面している問題をシェアし、一緒に向き合おうとすることができるのだ。

質問例

  1. 自身のプロセスを構築する機会を大切にするか?

  2. 適度な制限を作ることができるか?

  3. 物事をリアルで実体のあるものにできるか、もしくは理論派か?

3. 情熱

IDEOは,特徴的な背景をもっているだけでなく、本物のユニ−クで個人的な関心をもっているT型人間に惹かれる。つながりを見つけたり、「類似インスピレーション」と呼ばれる他の人が気づかないようなひらめきをすることで、人とつながり仕事をより良くする人が好まれるのだ。

例えば、最近は素晴らしいひらめきがプロのダンサー経験がある同僚に話していたときにやってきた。なぜか?彼女の10代のときのダンサーとしての経験が、学生に大学へのより良い準備をさせるというチームの課題にインスピレーションを与えてくれると思ったからだ。

ソフトスキルを引き出す質問例

  1. 何にわくわくする?

  2. 世界のどんな問題を解決したいか?

  3. IDEOにどのようなユニークなことを持ち込める?


ビジネスデザインについて意見や質問があれは、askBxD@ideo.comまでメールしてほしい。
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