嫌いなことを排除して生きがいを見つける方法

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情熱を持てることを仕事にしようと考えると、なるべく好きなことを色々と体験しながら見つけようとする。しかし、体験にはほぼ無限の組み合わせがあり、生涯かけて大好きなことを探し続ける羽目になりかねない。逆に、嫌いなことを排除していくことによって、現実的に可能な自分が好きなことに集中でき、心から楽しめるようになるという「ネガティブ・アプローチ」の提唱。

情熱を持てることを仕事にしなさい。

これから自分の道を切り開こうとする若い人たちへのアドバイスとして、これは聞き飽きた言葉だ。

でも、もしあなたがまだ若く、自分の将来を切り開こうとしているなら、目の前のありとあらゆる選択肢について思いめぐらすのは容易ではないだろう。

あなたは釣りが趣味かもしれないが、大好きだろうか? その判断基準は? 何に比べて? 会計処理に比べれば好きというだけかもしれないし、釣りよりもグラフィックデザインが好きかもしれない。「情熱をかけられるものを見つけなさい」という言葉は、「どうやって?」という別の質問を導き出すだけになりかねない。世界中のすべての職業を実際に試してみない限り、本当の意味で、大好きなことを仕事にしているとは言えないのだ。

進むべき道を探すだけで生涯を費やさないように、選択肢を整理する方法が必要だ。これには、少なくとも2つのアプローチがある。

ポジティブ・アプローチ

最初の手法は、上述した手法と同じように。いろいろなことを試し、なるべく好きなことを行い、そうでもないことを行うのを減らす。

私はこれを「ポジティブ・アプローチ」と呼んでいる。ポジティブな行動を意味し、時間の経過とともに、リストにアイテムが追加されていくことになる。

しかし、たとえ人生の10年間を「自分探し」に費やして、「あらゆることを少しずつ」試してみたとしても、体験にはほぼ無限の組み合わせがある。全生涯をかけて、大好きなことを探し求め続ける羽目になりかねない。

好きなことを絞り込むのにもっといい手法がある。

ネガティブ・アプローチ

「ポジティブ・アプローチ」とは反対に、「ネガティブ・アプローチ」とは、嫌いなことを人生から排除していく手法だ。

一見、同じことのように思えるかもしない。好きなことをしていけば自動的に、嫌いな行為には時間をかけなくなるだろう。逆に、嫌いなことをあまりしなければ、自動的に好きな行為に時間をかけるのではないだろうか。

そういうケースもあるだろうが、ここでの違いは、メンタル面での重点がどこにあるかということだ。

好きなことを探すのに重点を置けば、探究にはキリがない。快楽のウォーキングマシンの上で、より多く、目新しいワクワクする体験を比べ続けることになる。

好きではないことを排除することに重点を置けば、可能な選択肢を味わうことに集中できる。間接的に、心から楽しめることに近づいていくのだ。

例えば、会計処理と役所に関わる雑用が嫌いだと仮定しよう。本当に必要な時は仕方ないが、アウトソースすれば楽しいことに集中できる可能性がある。ポジティブ・アプローチに従えば、人生へのネガティブな影響を排除することはそれほど重視せず、ポジティブな影響を増やそうとするだろう。

それなりに楽しいことをするよりも、嫌いなことをするほうが、一般的な幸福感への影響は大きい。だから、もし日々これらを取り除けば間接的に中心円に近づくだけではなく、浮き沈みも少なくなり、安定した幸せに落ち着くことになるのだ。

photo by Alex Wong