デザイナーと関わる人が読むべき “デザイナーのトリセツ”

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デザイン思考、ビジネスデザイン、コミュニケーションデザインなどなど広義でのデザインが総活躍の勢いで大変盛り上がってますね。Tech系では、元はグラフィックデザイナー、アートディレクター、WEBデザイナー、UIデザイナーからのUXデザイナー、あとそうそうサービスデザイナーも最近では旬ですね。でも一般には素敵なデザインを作ってくれるのがデザイナー。そして世間的にはこんな風に捉えられていると思います。

「デザイナーは感性でデザインを作っている」

「デザイナーは魔法使いだ」

「デザイナーは自由だ」

ノンデザイナーことデザイナーの私が言いますがこれ全部間違ってます、これ全部逆なんです。

そして間違って解釈しているから様々な取り違い、思うようなアウトプットが上がってこない、などなどすれ違いが発生しますよね。

ということで、ここからはデザイナーのトリセツ。デザイナーと関わるあなたや、デザイナーのあなた、にお役立ていただけると幸いです。

まずはこれ。


by Jonathan Kos-Read

「デザイナーは感性でデザインを作っている」

これ正しくは「デザイナーはロジックでデザインを作っている」なのであります。

仮にもプロと名のついたデザイナーの場合、感性で作ることはほぼありません、オーダーから遡って課題を理解し、①解決の糸口を探し当て、②物語を作り、③形に落とし込んでいきます。大事さでいえば、5:4:1でしょうか。すべては自分の感性ではなく、見る人がどう思うかをリサーチし、競合を超えるアイデアを創出する。それがデザイナーです。このプロセスは言語化してもなかなか理解されないため、プレゼンなどでは言い方を変え説明することもしばしばですが、逆に納得(対価)を得るために受け取り側が分かるように説明しているだけであったりもします。

ということで、ただ自分が理解できないから感性だ!と言い切っていてはあなたの理解力は高まらないし、そんなあなたの理解力で縛った時には、デザイナーに能力以下の仕事をさせてしまい、いいものなんて上がってはこないでしょうから120%発揮してもらうために、時には任せる勇気って大事!だったりします。


by Sebastiaan ter Burg

次はこれ「デザイナーは魔法使いだ」

これも便利な呪文など存在しませんから、強いて言うなら「デザイナーは料理人だ」です。

デザイナーはあなたのオーダーに対して思いもよらない素敵なアウトプットを提供してくれるので魔法かと錯覚しますが、それはデザイナーが日頃からリサーチを欠かさず、あなた以上にたくさん美味しいものを見つけては食べ、美味しいものが何かを知っているからでしかありません。上級者であれば、フレンチのエッセンスを和食に取り入れるというコンバートも繰り出しますが、作っては壊しの連続で、その素敵な料理が出来上がる確率は控えめに言っても100食くらい食べて1食でてくるか、そんな感じです。

なので出来上がるデザインは一振りの魔法ではなく、表には見えない味付けがなされている料理と同じだと考えましょう。そして、もし思ったよりも美味しくないものが上がってきたら、表面的に塩コショウで味を整えたりせず、無理を言ったんだと思って美味しいもの(良質なインプット)を食べさせてあげましょう。


by piervix

で、最後「デザイナーは自由だ」

この思われ違いはもう迷惑な話です。「デザイナーは超不自由だ」です。

常に生き恥をさらしてるようなものなのです。これはよくある話しとしてですが「想像力のないプロジェクトメンバーからなんやかんや言われながらマーケティング視点?で何かに似た者を作った」とします。でもそれって『パクリ』。デザイナー界隈では最も蔑まれることなのですが、クライアントやネットが元ネタを知った場合「パクリ最低!」とデザイナーのせいになるのは記憶に新しいところだと思います。振り返ると誰もいない。ザ・ハシゴ外し、そんなことが日常茶飯事なデザイナーさんも多いのではないでしょうか?

そんな理不尽を避けるためリスクヘッジ→扱いづらい→コミュニケーション不足なんて負のスパイラルも起こることもありますよね。そうなっては本末転倒、これからはパクリという過去への答え合わせは辞め、新しい価値を開拓する仲間の味方になってあげましょう、そうすればデザイナーはより自由に想像し、あなたにも自由がもたらされるでしょう!

いかがでしたか?相手の立場を理解し劣勢のときこそ相手を信じられる大人って素敵。良い仕事は良くユーザーを理解することと同様に、仲間同士の理解から生まれるものだと思うので、これからもどうぞよろしくね。こんな私だけど笑って許してね。