完璧なロゴデザインの7つの条件

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完璧なロゴを作るための公式などというものは存在しない。ただし完璧なロゴには、「共通の必須要素」がある。深く掘り下げる価値があり、将来の創造のプロセスに生かすことができるものだ。本稿ではお手本となる素晴らしい例を幾つか挙げて、それぞれの例で際立っている「共通の必須要素」を詳しく説明しよう。

1. 一目で伝わる


design: Saul Bass

ロゴの中には一目見るなり、ロゴだと分かるものがある。ただの図形には見えない。記号にも見えない。かといってマークでもない。これがいわゆる「完璧な」デザイン、誰が見てもロゴだと、すぐに分かってもらえるものだ。Saul Bassがデザインした、このUnited Airlinesのロゴは、そんなロゴの一例だ。独特の形状、ビジュアルの質感、緻密な計算、大胆な色使いが一体となり、簡潔にして目立ちやすいロゴとなっている。

2. 唯一無二


design: Pentagram

完璧なロゴは、唯一無二の存在である。仮に模倣者が現れたところで、オリジナルの独自性は損なわれない。Pentagramがデザインを担当した、このレストランのロゴは、細部にまでこだわったオリジナルの書体をデザインし、それを採用したことと、ブランドカラーとして硬質なものを選んだことによって独自性を打ち出している。完璧なロゴを作りたいなら、前例のないことに挑戦するべきだ。

3. コピーとの融合


design: designers anonymous

完璧なロゴが採用している秘けつの1つとして、ブランド名自体のイメージをビジュアルの質感で表現し、ブランド名と組み合わせることでロゴが強く引き立つ、という手法がある。この「fresh point」のロゴでは、軽快なツートンカラーのパレットをまたぐ形で「fresh」の文字が配置されている。さらに「point」の文字の一部は意図的ににじませていて、「文字の輪郭が見えてきたところではっきりしてくる」感じを表現している。デザインによって、コピーのイメージがより生き生きしたものになっているのだ。

4. 一瞬で見分けられる


design: Pentagram

今や世界のどの町にいても、無数のロゴが目に飛び込んでくる。しかし完璧なロゴはそんな状況の中でも、一目で見分けることができ、意味が伝わるものだ。ここで取り上げるのは、ニューヨークにあるHigh Lineのロゴだ。High Lineは歩行者と自転車のための専用道路で、廃線になった鉄道の高架線路を再利用している。PentagramデザインのこのHigh Lineロゴには、この公園の要素がふんだんに盛り込まれている。「H」の文字の縦の線を伸ばすことで高架を表現し、横の線を2本にして線路のイメージを表している。また、ロゴ全体のスタイルに、ニューヨークという町のモダンな感じを反映している。しかも、こうした要素の意味は(少なくともニューヨークで暮らす人には)見た瞬間に分かる。

5. 直感的に理解できる


design: Stockholm Design Lab

完璧なロゴには、そのオーナーである顧客や企業を表す力があり、その価値を直感的に伝える。Hemtexのスローガンは、「つらい時もやわらかく包み込むテキスタイルを」。Stockholm Design Labは「つらさ」と「やわらかさ」のコンセプトを捉えて、直感的に伝わるデザインを生み出した。やわらかさは明るめのブルーの太い縦方向の線で、つらさは何本も重なる細く赤い線で表現している。直感的な表現ができているという点が、完璧なロゴの可能性の大きさを示している。

6. 考えさせられる


design: Karoshi

完璧なロゴには、見る人がその前で思わず立ち止まり、しばし考え込むような、深いメッセージが込められている。このNewscope Filmsロゴは、フォントを立体的に変形させた上に水平方向に引き伸ばすことで、見た人がさまざまな疑問を持つことを狙っている。映画館?3D映像?プロジェクション?ロゴを見た人がひととき、ロゴについて思いを巡らせるのは、そのブランドのことを考えるために時間を使うということになる。これこそまさに、完璧なロゴが狙った効果である。

7. 説明がいらない


design: Karoshi

完璧なロゴは、何も付け加えなくてもメッセージを雄弁に伝えるものだ。Team Karoshiが制作したこのロゴには、記号の使い方に工夫が見られる。挿入記号(^)とプラスの記号(+)を使って「above」のニュアンスを強調し、大なり記号(>)で「beyond」のニュアンスを表現している。

まとめ

完璧なロゴは、以上の要素全てを含んでいなければならないということではない。こうした要素は1つもないけれども完璧なロゴ、というものも実在するだろう。ここまで見てきたのは、「共通の必須要素」の代表的なもので、探求の余地は大いにある。完璧なロゴを作る時は、ここに挙げたコンセプトを頭に入れておこう。必要な時に参考にしてほしい。


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