これからはデザイナーが経営幹部になる

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デザインマネージャー
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エンジニア出身者と違い、デザイナー出身者が経営層にいることはほとんどない。しかし、2008年以降のUXデザイナー雇用急増により、これから10年以内にデザイナーがチーフ・デザイン・オフィサーや最高経営責任者となることが当たり前になるだろう。

我々デザイナーが、企業における自分たちのポジション(関連記事: 1, 2, 3, 4)について議論を始めたのは、ごく最近になってからのことだ。当然ながら、デザイナーは企業の価値について影響を与え得る。

実際、企業側も、デザインが非常に重要だということを理解しつつある。CNNはUXデザイナーの求人が10年で18パーセント伸びるということを予想している。一方、他の職種における求人の伸びは平均5~8パーセントだ。2008年以来、「UXデザイナー」の求人募集は20,000パーセントも跳ね上がった。企業がデザインの重要性に気づいたと言って間違いないだろう。ではなぜ、テクノロジ業界において、デザイン出身のVPをはじめ、CDOCXOといった幹部クラスが、非常に不足しているのだろうか。

UXデザイナーの誕生

変化が起きたのは2008年だ。iPhoneが世に出た時を境に、デザインの世界が大きく変わった。タッチスクリーンのスマートフォンが出現する前は、UI/UXデザインは、ほとんど気にも留められなかった。(デザインはプログラマやエンジニアから、完全に後回しにされたものだ)。UXや人的要因という考え方がさして珍しくもない業界がある一方で、テクノロジ業界における今のUI/UXデザインというものは、新しいものである。Web2.0の時代にUXデザイナーを必要としていた企業は、アプリを作っていた数社のスタートアップや大きな企業だけであった。業界の中で、UXデザイナーの比率は非常に少なく、デザインは取るに足らないものという扱いを受けていたのだ。
Job Trends from Indeed.com
UXデザイナーの求人は増加傾向

ソフトウェアエンジニアリング業界と比べると、今のデザイン業界は、ようやく幼少期を脱するという段階にある。エンジニアリング出身のVPは、デザイン出身のVPよりもはるかに多い。インターネットやソフトウェア開発の黎明期まで遡ると、ソフトウェアエンジニアリングはデザインより10年以上も長い組織経験があり、組織として成熟しているのだ。

これから必要とされるデザインリーダー

ほとんどのテクノロジ企業では、新人のエンジニアからエンジニアリングのCTOやVPといったトップレベルの人材まで、エンジニアとしての道筋ができている。つまりどんな年次であろうと企業内に「ポジション」がある。テクノロジ企業における経営幹部の平均年齢は52歳だ。そしてCTOの多くは10~20年の業界経験がある。UXデザインの業界が、テクノロジの業界と比べて雇用が始まる時期が遅かったことを考慮すると、幹部クラスの役職を持つデザイナーがエンジニアと比べて少なく、また業界経験が浅いとしても驚くべきことではない。

更に、2008年以前、企業はUXデザイナーをめったに雇わなかったため、デザインマネージャーが存在する必要性がほとんどなかった。デザインマネージャー不在の状況においては、デザインディレクターの必要性もほとんどない。その更に上の役職についても同じことが言える。多くのスタートアップや大手の組織にとって、チーフ・デザイン・オフィサー(最高デザイン責任者)を立てる理由がなかったのだ。

しかし、世の中は変わってきている。大々的な雇用がなされて数年経つ頃には、業界も変わってくるであろう。UXデザイナーの需要はいまだに国全体で最高レベルだ。経験を積んだデザイナーは特に引く手あまたである。現在はデザインの世界においてリーダーとなるには最高のタイミングなのだ。

爆発的なUXの求人のあとに、UXマネジメントの必要性が出てくるということは容易に予測できる。一方で、デザイン出身の代表デザイン出身のVPが求められているという兆しが見えたのは2012年のことであった。これはUXデザイナーの需要が跳ね上がった年の4年後にあたる。このパターンが続くとすれば、デザイン・リーダーシップの状況が成熟するため、今から10年以内に、チーフ・デザイン・オフィサーや最高経営責任者の地位が当たり前のものになっていることが予想できる。


Thanks to Jared Erondu.