神は細部に宿る — 美しさの価値とは?

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創作において最も重要なことは美しさを追い求めること

美しさは、単純に外側から見えるものではなく、構築物の構造を覆うマスクでもない。それは全てのレベル、全ての性質において存在している。創作というものは、言わば部分の集合なのだ。一定量の部分の質が悪ければ、決して真に美しくなることはできない。

美しさとは、一貫してフォーマットされたコードであり、内部ツールの名前を熟考することであり、他の人の合点がいくようにワイヤフレームを作ることだ。あるいは、Photoshopでレイヤーを整理したり、ブログの言い回しを試行錯誤したり、フェンス背面のネジの位置をそろえたり、はたまた慎重に壁を塗り、隣のレンガを台無しにしないよう気を付けることでもある。

美しさの前では、どんなことだって些細でも無意味でもないのだ。

家具作りの職人がチェストを作る時、彼はその背面が壁に接して誰の目にも触れないからといって、合板を使ったりはしない。彼はそのことを知っているのだから、背面にもきちっとした木材を使うだろう。ぐっすりと眠るためには、美意識や品質への配慮が全てにおいて徹底されていなければならない。
— Steve Jobs氏

美しさはどの段階においても考慮されるべきもので、それが品質につながる。そして、迅速な作業連鎖とコラボレーションを可能にし、それを取り囲む作業の質をも定義する。物事を正すことに一貫して時間をかけることで、作業への関わりやその改善の工程が、自分にとっても他人にとっても楽になるだろう。適切にフォーマットされたコードは時間が経っても分かりやすいはずであるし、整理されたPhotoshopのレイヤーは、他の人が見てもデザインの構造が一目瞭然なはずである。

コード1行の移動、あるいは数ピクセルの誤差の修正。こういった細かいディテールに目を向けるのは大変なことであり、作業の速度に影響が出るかもしれない。しかし繰り返し続けることで習慣になる。もちろん、タイトスケジュールのために一部の処理をスキップしなければならないことはあるだろう。いずれにせよ目標は、これらのディテールを些細なものとせず、その処理を当然のものとして捉えることである。

ディテールの誤りが、後に大きな問題になることは避けなくてはならない。いったんその作業から手が離れれば、細かなズレを整理するのは非常に難しいものだ。そうならないよう、始まりから美しさを得るために努力しよう。