スタートアップに求められる海外展開の7つのポイント

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スタートアップに求められる海外展開の7つのポイントをご紹介。

国際化は、スタートアップの最大の課題の1つである。今日、ビジネスを成功させるためには、国内市場の範囲を超えて、世界中の人々に届くよう拡大していかなければならない。しかし、こうしたグローバルなコミュニケーションの場では、内部と外部の両方でコミュニケーションに関する様々な難題が起こり得る。


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海外展開を阻む4つの壁

言語
話す言語が様々であるため、同僚、デザイナー、あるいは顧客との意見交換には、細心の注意を払わなければならない。Webサイトやマーケティング資料の内容は、集約的な翻訳作業が必要である。
時差と距離
グローバル企業においては、円滑なコミュニケーションが不可欠である。しかし、地理的にかなり離れ、時間帯の大きく異なる複数のオフィスで働くと、ミーティングの時間を決めるのも困難になり、ましてや一貫した企業文化を維持することなど到底できない。
文化的背景
言語は、コミュニケーションの一部に過ぎず、コミュニケーションには、文化に根付いた振る舞いもある。ヨーロッパ人は、物事を大きく変えるのを嫌がり、繰り返し決定を再検討する可能性がある。アメリカでは、全てが大胆で、速くて、楽観的である。一方、日本人は、極端に丁寧で控えめな傾向がある。
法律
プライバシー、著作権と使用権、商標権等に関する法律は、国によって(州によっても)異なり、企業内コミュニケーションを複雑にしてしまう可能性がある。全ての国でキャンペーンとその内容を統一することは、ほぼ不可能である。

インターネットを利用して業務を行う企業を経営するということは、地理的境界によってビジネスを制限する必要がないことを意味するが、全く新しいコミュニケーションの課題に直面することにもなる。以下、経験に基づいた、国際コミュニケーションの7つのポイントをご紹介する。

海外展開の7つのポイント

1. 多言語に通じた人材を採用する

ものごとをシンプルにするために、99designsでは、社内のコミュニケーションに単一の言語、つまり英語を採用している。その一方で、ビジネス上のターゲットとなる国のプロフェッショナルを雇用することも不可欠である。そうした人材に求められるのは、外国語が堪能なだけではなく、その地域のニーズを把握し、社外の人々とのやりとりを、地域の状況に合わせてカスタマイズし、起こり得る文化的な失敗を避けられることである。

2. Webサイトを複数の言語に対応させる

可能な最善策の1つは、Webサイトをその地域の言語に翻訳することである。ありがたいことに、翻訳管理のプラットフォームであるSmartlingなどの優れたサービスがいくつかある。そうしたサービスを利用すれば、Webサイトを複数の異なる言語ですぐに公開でき、費用も抑えられる。

3. 定期的にミーティングを行う文化を定着させる

互いに顔をつき合わせて行うコミュニケーションを、Eメールで代用することはできない。異なる国のチーム同士が定期的にリアルタイムでミーティングを行う習慣を定着させることは、業務を円滑に進める上で重要である。Blue JeansやGoogle Hangoutsを活用したビデオ会議は、健全な企業文化を育む上で役に立つ。時差が問題となる場合は、ミーティングを週や月の決まった日に設定し、従業員がスケジュールを調整して参加しやすくする。そうすれば、たまに早朝出勤や残業の必要が生じても、従業員はあまり反感を抱かないだろう。

4. 効率的なデータフローを考案する

知識は力である。DropboxやGoogle Driveなどのクラウドストレージリューションにより、世界中の同僚とデータやドキュメントを共有することが容易になった。ただし、これらのシステムの整理がつかなくなってしまう事態も容易に起こる。従って、どんな内容を誰と共有するのかというベストプラクティスを策定し、共有ファイルの構成を考案することもまた重要である。同様に、BasecampAtlassianTrelloなどのWebベースのプロジェクト管理システムを利用すれば、共同作業が楽にできる。これらのシステムを使うことで、作業の割り当てが簡単にでき、また問題をディスカッションして履歴を残すコメント機能が利用できる。

5. リアルタイムコミュニケーションツールを使う

長文のEメールや互いの顔を見ながらのビデオチャットが、常に必要なわけではない。緊急時や、ちょっとした質問がある時には、Slackのようなチャットプログラムが優れた解決策となる。この種のメッセージシステムのソーシャルコンポーネントを使えば、チームの結束を高める上で役立つ。何か投稿すると、翌朝、オーストラリアの同僚がユニコーンの絵文字で返事をしてくれたりすることからも、メンバーの結束に役立つことがよく分かるだろう。


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6. ユーザーの母国語でサポートを提供する

ユーザーと共通の言語で話すことで、親近感と信頼感が湧く。従って、信頼できるサポートを、電話でも、Eメールやチャットでも、その地域の言語で提供することが重要である。顧客はこうしたささやかな心遣いに心から感謝し、その結果、顧客との信頼関係を築くことができるのだ。

7. 現地まで出張することも重視する

これまで述べた技術からすると、何を言っているのだろうと思うかもしれない。また、世界中にいる同僚に会わせるために、従業員に地球を半周させるのは費用がかかる。しかし、出張の価値を過小評価することはできない。従業員が互いに関係を築くことができるだけでなく(良い関係を築けば良い共同作業ができる)、自分たちのビジネスが展開されている異なる文化的環境について理解を深めることができる。99designsでは、従業員は定期的に世界中のオフィスを訪問し、一時的にそこで仕事をする。遠く離れた土地でやりとりする数カ月間や数年よりも、同じ場所で仕事をする1週間の方が、どれだけ成果が上がるかは、驚くばかりである。


海外展開は常に、ビジネスにとって課題となる。しかし、十分な戦略を立てれば、全体にとって実りあるものとなり、より効果的な協業と迅速な成長へとつなげることが可能である。


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